仮想通貨の上限はなぜある?

仮想通貨の基礎知識

仮想通貨(暗号資産)では、その性質上、発行枚数に一定の上限が設けられている通貨が多く見られます。ここでは、その理由と特定の仮想通貨で見られる特性(半減期など)について説明しましょう。

仮想通貨の発行枚数に上限がある理由

価値の保持

上限を設けることで、通貨の希少性を保ち、通貨の価値を保持または増加させることができます。これは、物理的な資源(金など)の希少性と同じ理論が働いています。

インフレーションの防止

通貨の供給が無限に増えると、通貨の価値が低下し(インフレーション)、経済的な問題が生じます。上限を設けることで、このような問題を避けることができます。

信用と信頼の確保

上限を設けることで、通貨の安定性と予測可能性を確保し、投資家やユーザーからの信用と信頼を勝ち取ることができます。
仮想通貨は基本的に不安定なので、少しでも信頼性を高めるために様々な対策が取られており、その一つという訳です。
不安定性については仮想通貨の価値は変動します仮想通貨の暴落に備える対策もご覧ください。

発行枚数の変動に関係する行い

半減期(Halving)

特定の仮想通貨(例: ビットコイン)では、一定のブロックの生成が行われると、マイニングに対する報酬が半減します。これを「半減期」といいます。
この半減期を経ることで、マイニングする旨味が減っていきます。経費は変わらないのに、報酬が減るためです。この結果、マイニングのモチベーションが低下し、やめる人・組織も出てくると考えられています。
その結果、最終的には発行枚数の上限に達するまで新たな通貨の発行が減少していくと推測されています。実際、他の要因もありますが、ビットコインの発行枚数の増加率は下がり続けています。

バーニング(Burning)

いくつかの仮想通貨プロジェクトでは、通貨の量を減らすために特定の通貨を「バーニング(破壊)」するという方法を取ります。これは、通貨の供給量を減らすことで通貨の価値を高めようとする戦略です。

上限の変更

ビットコインで時々話題になるのが「上限の変更」です。変更とは上限の引き上げになりますが、今のところ行われる様子はありません。関わる人も多いため、もし上限の変更が起きる場合は、大きな話題となるでしょうから、日々仮想通貨に関する話題をチェックしていれば、「知らないうちに変わっていた」なんて事にはならないと思います。

初心者向けアドバイス

  • 仮想通貨投資を始める前に、各仮想通貨の供給量や発行上限、半減期などの特性を理解することは非常に重要です。これらの要因は通貨の価格に大きな影響を与える可能性があります。
  • 仮想通貨の世界は非常に動的であり、投資初心者は慎重に行動するべきです。リスク管理と学習が非常に重要となります。

各仮想通貨の特性を十分に理解した上で、賢明な投資判断を行うよう心掛けてください。また、いつでも新しい情報を学ぶ意欲を持ち続けることが重要です。

補足

今回は仮想通貨自身の事について説明しました。
「仮想通貨の上限」というトピックでは「仮想通貨の注文上限」や「仮想通貨の保有上限」といったものもあります。
こちらについては、性質が違う話題ですので今回は扱いません。

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